2013年10月17日木曜日

テーブルから見える、寝室の棚がすきだ。

この部屋に越してちょうど一年半が過ぎた。
どうってことない普通のマンションなのだが、廊下のライトがレトロなところと、キッチンのコンロのデザインがかっこいいところ、寝室のクローゼットやドアがのっぺり白くて大きくて、取手はやけにそっけないところ。
そこがとても気に入った。

キッチンのタイルが花柄なところ、寝室と本の部屋の床が偽床(ぐにぐにしているやつ)なところ、ひとつひとつの部屋がやけに小さいところはいまだに慣れない。

ここに越した当初と比べると、とても物が増えた。
それは実家から思い出のかけらをせっせと運び込んで来たからである。
結局一人暮らしをはじめても、身の回りにある家具も、食器も、本も、絵も、生まれ育った場所とあまり変わりはない。
おかげであの家の中身はからっぽだ。

光が差し込んだときの色が、あの家とどこか似ている気がする。

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